大学で非常勤講師を始めて1年が経過した。私は3つの大学で一般教養の英語を担当している。私が担当している学生達は比較的英語が苦手な学生が多い。これらの学生達は中学レベルの英語が理解できておらず、英語に悪戦苦闘している。学生達も何故英語を学ばなければならないのか疑問に思っているだろうと思う。私は彼らに「みなさんは、卒業後企業に就職後、英語を使用する可能性があります。ですからもしそのような状況になった場合に備えて、授業を疎かにすることのないようにしてください。基礎基本さえ理解できておけば意思疎通は可能です。AIやChatGPTが発達していますが、まさかこれらを使って、意思疎通をするわけにはいきませんから。」というように話をしているが、比較的真面目に学習に取り組んでくれているように思う。かれらも就職後のことを考えると、その可能性は無きにしも非ずと考えているのかもしれない。しかし小テスト等を採点していると、「この子達、中学、高校で置き去りにされてきたんだろうなぁ。」とつくづく感じる。しかし公立の状況はうわべだけを着飾って、まるで中身が伴っていない。ただ語学の習得は日常生活も含めて、普段から使わないと習得は不可能だという認識が全く無い。学校だけで習得させようとすること自体に無理があることが政府や文科省は全く理解できていない。グローバルがどうのこうのと言ったところで、日本人は日本語を使って生活しているのだから英語なんて習得できるわけがない。私は単に英語が好きで面白いと感じるからプライベートでも英語に関する本を読んだり、英語の勉強したりしているだけなので、それをお金につなげることをずっと考えているので、幸運にも自分の好きなことが仕事にたまたま繋がっているが、真剣に英語を習得したいのなら、プライベートも犠牲にしなければならない。「早く英語から解放されたい」とみんな思っているだろう。90分を寝かさないようにし、授業が面白かった」と思わせることは本当に至難の業だと思う今日このごろです。
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