ブログ~京の散歩道~日本人名の英語表記

大修館書店発行の「英語教育」の2024年11月号に‘朝尾幸次郎 ENGLISH DETECTIVE 第32回悩みの尽きない名前のローマ字表記’というタイトルで日本人名の英語表記について掲載されている。朝尾氏は「私も英文メールで名前をAsao Kojiroとしていたことがあります。しかし、戻ってくる返信は‘Hello, Asao’で始まるのです。」と述べておられた。案の定、私が考えていた通りのことが起こっている。世界では日本が「姓・名」式で教え始めているなどと知らないわけである。言うまでもなく、世界の常識として「名・姓」で表現することが当然のこととして認識されている以上、日本人の「姓・名」式はあくまで日本人の勝手な発想で始めたことである。よって‘Asao’と呼び捨てにされても仕方のないと私は考えている。どうしても世界中の人達に認識させたいのであれば、政府は全世界にこれを通知しなければならない。そしてフランス式の姓を全て大文字にすることも掲載されていた。私は授業で学生さんには、「日本では英語での名前の表現方法が二種類存在しているので、書く方においてはKazuhiko FUJIWARAのようにこれからは書くようにするということ。言う方においては、先にfirst nameだけ言って、その後に「名・姓」でのfull nameで言うこと」と指導している。しかし中には「姓・名」式を支持する学生さんもいるので、そこは強制はしないが、日本式をそのまま海外で導入するとトラブルが起こる可能性があるということは指導しておく必要がある。今後は「姓・名」式が‘常識’となるであろうが、それでも私は「名・姓」式の正当性を述べていきたいと思う。令和6年10月26日