私がよく見ているYou Tube番組の一つに“Kevin's English Room”という英語番組がある。この番組はアメリカ生まれのケヴィン、3ヶ国語を話すヤマ、英語を勉強中のカケの3名で英語学習に関する動画番組を配信している。この番組では私が今まで考えたこともなかった英語学習の疑問を投げかけたり、文法事項の使い方等を情報として提供している。例えば“cars”と“cards”の発音の違いについて。これと同様に“knees”と“needs”、“sees”と“seeds”、“holes”と“holds”の違い。私は考えたことはなかったが、正直「考えたこともなかったけれど、発音はそれぞれ違うのか!」と大いに興味を持った。日本人英語教員にとっては、“l”と“r”よりはるかに難しいと思う。私もKevinの発音を聞き分けてみたけれど、ほとんど聞き分けられなかった。しかしすごく勉強にはなった。Kevinの番組を見て思ったのは、自分がまだまだ勉強量が足りないと改めて感じたこと。また日本の英語教育が間違ったことを児童・生徒に教え、レベルの低い教育を提供しているのかということを感じずにはいられない。例えば英語には“未来形”などと呼ばれるものが存在しないにも関わらず、平気で“未来形”と指導している英語教師。“Could you ~?”、“Would you ~?”、“would like to ~”、“had better ~”などの表現が仮定法であることを全く理解していない英語教師。日本の英語教師は学部卒で中学や高校の教員として教壇に立つことができる。先進国で学部卒で教員になれるのはおそらく日本くらいだろう。先進国のほとんどは博士前期課程又は修士課程修了しないと教員免許は授与されない。通信課程ではあるが、私も修士課程まで学んだ一人として思ったことは、「学部卒で教員になるには知識としてあまりにも不十分だ。」と私は考えている。正直現在教壇にたっている教師がどれほど学部の4年だけで熱心に勉強したか、果たして疑問である。少し話は脱線したが、Kevin's English Roomから英語教師は自分の指導が果たして正しいかどうか考えるべきだろうと思う。因みにKevinは、株式会社KADOKAWAから「ネイティブならこう答えます」という本を出しているので、興味のある方にはぜひ読んでいただきたいと思う。 令和5年6月24日(土)