ブログ~京の散歩道~早期英語教育の失敗

yahooニュースの文春オンラインの記事に「英語がペラペラなのに国語と社会が“壊滅的にできなくなった子”も・・・ベテラン塾講師が教える「英語の先取り学習」のリスク」という記事が掲載されていた。この記事の中で‘幼児期からの「英語教育」は有利?不利?’という項目があった。そしてこの件について次のように書かれてあった。

 オブラートに包まずに言うと、そこでも地頭の影響があると思います。中2くらいで地頭の良い子に追い抜かれていくことが多いです。幼稚園の頃から外国人の講師に英語教育を受けていた子を複数知っていますが、中学生になった今の英語力は英語力はまわりと変わりません。

 また、別の子はお母さんが、「0歳の時から家では英語しか話していない」と言っていました。英語は完璧でしたが、日本の学校教育の中では国語と社会が壊滅的に苦手になってしまいました。そういう弊害が出るケースもあります。

 これらの内容からも分かるように日本で日本人として生活する以上、早期英語教育を行っても英語が身につかないことは明らかである。昨日もNOVAでの授業が始まるまでの間、待っていると画面で小さな子供をネイティブの先生が1対1で教えている様子が映しだされて見ていると、子供は立ちまわって、先生は大変そうだった。窓口の女性職員に「あの子は何歳くらいの子ですか?」と尋ねると、「小1です。」と答えて、私はびっくりした。「へぇ~。」と思ったが、いかに早期英語教育が熱を帯びているかがよく分かった。更に話しをしていく中で、小学校の先生も習いにきています。と言っていた。小学校の先生も必死なんだろうと思う。英語のことなんてわからないのに、それでも教えないといけないつらさは同情しかない。といってもALTにみんな丸投げしているらしい。私の嫁も実は小学校1年生からエバレット先生というイギリス人女性の先生に英語を習っていたと言っていた。嫁のお父さんが元産経新聞のスポーツ記者で世界中を仕事で駆け回っていた人で、英語についてはどちらかと言えば早期英語教育推進派という感じの考えになると思う。だから娘にはどうしても英語を習得させたいと思っていたのは当然のことだろうと思うが、嫁さんは英語が大嫌いだと言っている。エバレット先生にもずっと怒られていたと言っていた。結局美術の先生になって英語とは無縁の世界の人になってしまった。よくグローバルという言葉が使われているが、全国民が英語に関わるわけではない。自分の興味のあることに時間をかける方が、よほど充実した人生を送れるのではないだろうか。                                          令和6年3月16日