2023年9月3日、ジュンク堂難波店にて江利川春雄和歌山大学名誉教授とオーダーメイド自立学習支援室「テラック」代表の多田淑恵先生と「日本人にふさわしい英語の学び方」というテーマでトークショーに参加しました。今回は多田先生から江利川先生にお願いして、今回の対談が実現したそうです。多田先生は日本語を活用することで英語理解の助けになると述べておられました。多田先生からは「英語の文法用語を日本語で理解していない」、「小学生の間は国語をしっかりする方が良い」、「日本語力を土台にして英語力を伸ばせる」と言っておられました。そして「日本語とくらべてわかる中1英文法」、「日本語とくらべてわかる中2英文法」、「日本語とくらべてわかる中3英文法」を出版され、私もこれらを購入しました。母語を用いて外国語を習得することは世界の常識であり、ブリティッシュ・コロンビア大学の久保田竜子先生も「英語は英語で教える」という方針も、世界の言語教育研究の動向に逆行している。世界の専門家が推奨する指導方法は、母語能力を最大限活用した効果的、創造的な言語活動であり「英語は英語で」式指導方法はガラパゴス的発想だ」と、2014年の「週刊金曜日」で述べている。にも関わらず文科省は英語で授業などと言っているが、それが効果的だとする根拠を見せてもらいたいものである。このような文科省の方針が英語嫌いを増加させていることは火をみるより明らかである。 令和5年9月4日