昨日、授業で仮定法についての授業を行った。参加している学生の一人にアメリカで2年以上過ごした留学経験にある女子学生がいる。彼女は当然のことながら英語はネイティブレベルで、彼女には日本人が持つ感覚はない。授業の中で彼女にはよく質問をする。実際の英語の使われ方においては日本ではこのように教えているが、実際どうなのかと。彼女から返ってくる返事はだいたい、私が思っていたようなこたえである。今回の仮定法に至っては、「やっと、仮定法過去が理解できるようになったよ。」と言うと、「へぇ、良かったですね。でもそんなん、使いませんよ。」という返事だった。例えばI wish I could.のような表現に至っては、10年に1度お目にかかれるかどうかという答えだった。「え?」というのが正直な感想だった。だったら仮定する時の表現はどうするの?」と、尋ねたら、「whenとかで(接続詞の用法)、済ませますよ」というものだった。「when」とかでどやって言いたいことを言うんだろう?と思ったが、言えないことはないと思う。あくまで口語的なものとしての使い方だが、例えば‘When it rains, what will you do?’、文法的には間違いであるが、When you pass the exam, I bought you dinner.(試験受かったら、メシ驕ってやるよ。)みたいな感じなのかもしれない。しかし仮定法なんて使わないと言われた時は、どうしようと思ったが、やはりネイティブの使う英語とはどんなものなのか、改めて見ていく必要があると感じた。 令和6年12月14日(土)