ブログ~京の散歩道~身につかない英語

先日ヤフーニュースの中で“日本の大学生、4年間で最も「身につかなかった」と感じたのは英語!文科省「全国学生調査」で判明,,,小学校から英語教育しているのに”という記事を見つけた。これは532大学2083学部に在籍する学部で2回生と4回生の合計50847人を対象に行われた調査である。私が担当している学生たちのほとんどが英語を苦手としている学生たちである。将来語学を使って就職しようとしている学生は別として、それ以外の学生にとっては英語を含む語学の習得はあくまで単位を取ることだけが目的となる。私も学生さんにはそう言っている。私自身もそれでいいと思っている。私は彼らに英語の授業を通じて、英語を含む語学が面白いと思ってもらえたらそれでいいと思っている。日本が日常生活で必要としない現状を踏まえれば、熱心に習得する必要はないと考えている。世間ではグローバルなんてことばをやたらと振りかざしているが、私は「どこがグローバルなんだろう」とよく思う。私も仕事以外で英語を使うのはNOVAで勉強をしている時だけである。正直実践で使用することはほぼない。だから自分自身も「自分の英語は実戦でどれぐらい通用するんだろう」と常に感じている。だから勉強は続けている。当たり前のことだが。英語教師の私でさえ、英語力を維持するために普段から英語の本を読んだり、論文を書いたりして英語を勉強している。単に単位を取ったらそれで語学の勉強は終りと考えている学生にとって英語力が身につかないのは、当然のことであるということを文科省は根本的に理解ができていないと言わざるを得ない。私たち英語教師が果たす役割は彼らに語学の面白さを実感させることだと私は思う。  令和5年8月2日