10月21日土曜日のNHKの‘太田光のつぶやき英語’でイギリスの現状が放送された。EU離脱から3年。かつて大英帝国と言われたイギリスの現状はかつての面影はどこにいったのかと思わせるくらいさんざんな状況である。ボリスはEU離脱を強行し、物価高が進み、国民の生活は困窮し当の本人はさっさと退場し、次の首相を継いだリズはわずか1ヶ月で首相の座を投げ出すという体たらく。日本では昔、宇野宗祐は女性スキャンダルでわずか69日で首相を辞任ということがあったが、まさかそれを上回る辞任がイギリスで起こるなどとは夢にも思わなかった。スナクはもうすぐ就任1年を迎えるが、いつまで持つか・・・。イギリスとアメリカは関連の仕事をしている人にとっては、切っても切れない国だと思う。私自身観光旅行ではあるが、ロンドンには4回ほど訪れた。日本で学んだ英語が実際どれぐらい通じるのかということを試すための旅行なのだが、幸いにも私の英語は普通に通じた。学部も修士も英米文学を専攻したにも関わらずシェイクスピア、シェリー、キーツ等ろくに勉強しなかったけれど英文法、英語教育だけは興味があったので、本屋に行くと買うのはいつも英語関連ばかり買ってしまう。少し話がそれたが、今回の放送で私にとってつらかったのが、今まで家族としていっしょにいたペットを捨てるということが社会問題になっていることである。私も猫を飼っているので(「飼っている」というのは実際違うのだが、やはり家族なので)、「なぜこんなことに」と眼覆いたくなった。いずれスコットランドもEU加盟に向けて再び、イギリスからの独立運動が再燃するのではないだろうか。実際はスコットランドだけではなく、ウェールズ、北アイルランドも独立に向けて動いているのではないだろうか。しかし英語で生活をしている私にとってEU加盟国の中で英語を母国語としている国が、イギリスの離脱によってなくなってしまったことは非常に驚きとともにショックであった。アメリカが母国語として英語を使っているので、今後も英語の力が衰えることはないだろうが、イギリスの国力の衰退は、私たち英語で生活をしている私たちにとってはやはり残念である。 令和5年10月21日