週刊金曜日の令和7年3月7日号に法政大学の内山政春教授が「ヘボン式「対米追随」ローマ字採用の撤回を!」という論考を掲載しておられる。文科省は同年5月14日にローマ字の見直しということで文化審議会の島谷弘幸文化審議会会長に諮問したのだが、これに内山教授が反対論を述べておられる。私は文科省の言うことが全て正しいと言うつもりはこれにないが、限って言えば私は文科省の立場に賛成である。私は語学はいかにネイティヴに近づけるかということを第一に考えている。よって私はヘボン式導入を今後も進めていくべきだと考えている。これは英語の発音における学習者の理解を促進するものである。例えば‘フ’の発音は、英語では明らかに‘fu’で始まる。‘ツ’の発音も‘cats’のように‘ts’になる。ローマ字の主旨は英語で表記できない日本独特の固有名詞を少しでも英語の音に近づけることを目的としたものである。その観点から考えれば、‘sit’と‘shit’の発音の違い等理解しておかなければ、相手に変な誤解を与えかねない。故にヘボン式ローマ字の促進においては賛成である。令和7年3月28日